T LEAD SCIENCES 株式会社

JAIST青木先生の応援メッセージ

T LEAD SCIENCES株式会社の設立にあたり、心よりお祝い申し上げます。
初めて岩井様にお会いしたのは15年前、ガイオテクノロジー社が人形町にオフィスを構えていた頃でした。
当時、同社はコンパイラ技術を基盤に強い技術的な優位性を持ちながら、未来を見据えたMBD(モデルベース開発)などの研究開発への意欲を熱弁されていたことを覚えています。 それ以来、ガイオテクノロジー社との関係が始まり,現在進行中の共同研究も、すでに8年目を迎えました。
この間、岩井様をはじめ、竹内様や嶋田様とともに日本では稀有な形で共同開発による製品(ツール)を完成させることができたことを光栄に思っています。

この度、さらに挑戦的な志を掲げて設立されたT LEAD SCIENCES株式会社の目論見を拝見し、私は共感すると同時に、非常に挑戦的な取り組みであると思いました。
最先端の科学技術を産業応用することは、日本が世界で勝つための最も正しい方法であると私は確信しています。
一方、これまでは主に学術界や官公庁からのアプローチに限られていたように感じます。
そのような中、ビジネスを通じて科学技術を積極的に活用し、企業の国際競争力を高め、世界をリードしようとするT LEAD SCIENCES社の志は、これまでにない価値を提供するものだと考えます。 考えてみると、産学連携のためには、科学技術と産業をビジネスという「糊」でくっつけるT LEAD SCIENCES社のような会社が必要だったのだと思います。 「糊」で結びつけられた科学技術や既存技術は、強固であればあるほど大きく頑丈な基盤を形成し、それが産業界の発展を支えるでしょう。
一方、そのような「糊」を調合する役割を担うためには、ビジネスと科学技術の両方のセンスが重要です。 ファウンダーの方々は、科学技術に理解を示し、産業界の機微を敏感に感じ取ってこられた方々です。
ぜひ、強力な「糊」となり、個々の企業の成長を支援するとともに、日本全体の産業界、学術界、そして科学技術の発展に寄与されることを心より期待しています。
T LEAD SCIENCES株式会社の今後のご発展を祈念いたします。